公共の色彩を考える会
 イタリア文化会館外壁色の問題について
 

 東京都千代田区の一角、皇居周辺の美観地区として景観が守られてきた場所に建てられた「イタリア文化会館」の真っ赤な外壁色の是非が、話題となっています。

 この事例は、内堀通りの広い道路を隔てて正面に学校、隣も学校とオフィスビルがあり、無彩色に近い穏やかな街並みに、イタリア人建築家による、格子のパターン+漆の赤色=日本のイメージといったビルが出現し、周辺住民が反対署名をしているというものです。

  住民アンケートによると、40%以上の人がこの色彩は問題であると答え、マスコミ (東京新聞 4月24日朝刊、朝日新聞 5月13日夕刊) でも大きく取上げられています。 靖国神社、千鳥が淵にほど近い立地としての問題や、使用された色そのものの強さが問題になっているようです。 建築家は日本を象徴する色として朱漆の赤に思いを込めたといいますが、鉄製の格子の塗色は「朱漆」の色とは違うものです。

  区は協議を重ね、当初のプランより抑えた赤に変更し施行したそうですが、日中見ると相当派手に感じられる赤い壁面で、周辺がすべてこのような色彩となってしまったらどうでしょうか。 残念ながら騒色の範疇といわざるを得ません。

 この問題について、当会では緊急カラーウォッチングを行うなど、改善へ向けて以下のような活動を行っています。


 
  2006年5月13日(土)午後、会員と一般参加者による現地視察 「緊急カラーウォッチング」を行い、視察後の意見交換会により、会としての今後の活動の方向を確認しました。
 
 

2006年6月29日(土)午前、田村会長ほか4名にて東京都庁を訪れ、改善に向けての意見書を東京都知事およびマスコミ各社宛てに提出しました。
 ※意見書内容は、こちら(PDF)をご覧ください。

 
  ▲意見書提出の様子 (左写真:秘書課長との面談  右写真:マスコミ宛て投げ込み)
その後、当会が提出した意見書は、都市整備局に渡った模様です。東京都は既にイタリア大使館へ改善要望書を提出済みとのことですので、良い結果を期待したいところです。